新田博衞先生研究業績

新田先生ご自身が生前作成なさっていた主要業績リストをもとに作成した。
その上で、国立国会図書館のオンライン検索にて著作者検索しリスト外の資料を補完した。追記分には“*”を付す。

著書

『詩学序説』勁草書房、1980年9月
『気ままにエステチックス』勁草書房、1993年3月

編著

『西洋美術史への視座』勁草書房、1988年3月
共著者：辻成史、五十嵐節子、斎藤稔、愛宕出、森雅彦、島本浣、藤枝晃雄、岡田温司

論文(日本語)

「作品の構造」『哲学研究』（創文社）第479号 1962年2月 52頁 - 78頁
「創作の過程」『講座・哲学体系』（人文書院）第6巻 1964年 107頁 - 134頁
「作風成立の基盤」*『美学 = Aesthetics』（美学会）15(2) 1964年10月 16頁 - 28頁
「彫刻とはなにか・三つの類型」『井島勉編・芸術の世界』（創文社）1964年 35頁 - 48頁
「小説と事実・小説の諸問題」同上131頁 - 158頁
「小説における作者の偏在」『京都市立美術大学研究紀要第10号』1964年12月 1頁 - 10頁
「小説の方法」*『美学 = Aesthetics』（美学会）18(1) 1967年6月 1頁 - 21頁
「叙事文芸における一人称記述」*『美学 = Aesthetics』（美学会）19(1) 1968年6月 1頁 - 14頁
「シーツ『舞踊の現象学』」*(Maxine Sheets;The Phenomenology of Dance,1965)『美学 = Aesthetics』（美学会） 19(2) 1968年9月 45頁 - 50頁
「絵画空間について--雪舟の場合」* 『華道』（日本華道社）1968年12月 4頁 - 6頁
「作品の存在」*『美学 = Aesthetics』（美学会）20(1) 1969年6月 45頁 - 54頁
「芸術作品の存在」*『美学』（美術出版社）第77号 1969年 45頁 - 54頁
「詩の言葉-1-」*『美学 = Aesthetics』（美学会）21(4) 1971年3月 1頁 - 11頁
「詩の言葉-2-」*『美学 = Aesthetics』（美学会）22(1) 1971年6月 41頁 - 52頁
「詩の言葉-3-」*『美学 = Aesthetics』（美学会）22(2) 1971年9月 36頁 - 47頁
「詩の言葉-完-」*『美学 = Aesthetics』（美学会）22(4) 1972年3月 48頁 - 56頁
「藝術作品の座標」『実存主義』（以文社）第61号 1972年9月 104頁 - 123頁
「詩的表現について ―美学的考察―」『日本文学と英文学』（教育出版センター）1973年 3頁 - 41頁
「美・狂気・エロース」『理想』（理想社）1973年8月 60頁 - 69頁
「美は果敢ないものか？」『実存主義講座Ⅷ』（理想社）1974年 167頁 - 186頁
「ドラマの構造--『アンティゴネー』-前-」*『美学 = Aesthetics』（美学会）25(2) 1974年9月 11頁 - 25頁
「ドラマの構造--『アンティゴネー』-中-」*『美学 = Aesthetics』（美学会）26(1) 1975年6月 1頁 - 9頁
「ドラマの構造--『アンティゴネー』-下-」*『美学 = Aesthetics』（美学会）26(4) 1976年3月 13頁 - 24頁
「絵画空間について ―アルベルティとヒルデブラント―（上）」『哲学研究』第532号（創文社）1976年10月 99頁 - 129頁
「詩と音楽--比較美学的考察」『理想』528号（理想社）1977年5月 107頁 - 124頁
「『金閣寺』の方法--覚書風に (三島由紀夫)」*『理想』533号（理想社）1977年10月 136頁 - 151頁
「絵画空間について ―アルベルティとヒルデブラント―（中）」『哲学研究』第535号（創文社）1978年6月 397頁 - 418頁
「カントの『判断力批判』(一冊の本)」*『理想』545号（理想社）1978年10月 122頁 - 128頁
「現象学への新たなる展開へ--美学・芸術学の地平から」*『美術手帖美術年鑑 1979 ; 現況--状況と現場1978』（美術出版社）(通号 444) 1979年1月 32頁 - 34頁
「芸術の誕生--ディオニュソス的世界からの」*『理想』557号（理想社）1979年10月 12頁 - 15頁
「物・世界・藝術作品」『思想』第668号（岩波書店）1980年2月 1頁 - 17頁
「芸術解釈論」『吉岡健二郎編・美学を学ぶ人のために』（世界思想社）1981年 147頁 - 164頁
「絵画空間について―アルベルティとヒルデブラント―（承前・完）」『哲学研究』第547号（創文社）1983年5月 32頁 - 60頁
「美的経験」『今道友信編・講座美学2』（東京大学出版会）1984年7月 83頁 - 121頁
「コンピュータに創作ができるか？」『藝術論集』（大阪芸術大学芸術学部文藝学研究室）1984年 30頁 - 43頁
「拾い読みの『それから』」『理想』622号（理想社）1985年3月 221頁 - 234頁
「作られた空間・作られた時間 ―芸術はなんの為に？―」『新岩波講座7 トポス空間時間』（岩波書店）1985年6月 205頁 - 236頁
「知覚・芸術・言語 ―コンラート・フィードラーの創作論」『山本正男監修・芸術学の方法』（玉川大学出版部）1985年7月 83頁 - 100頁
「藝術作品の概念」『梅本/中原/馬淵編・アプサラス』（音楽之友社）1985年12月 97頁 - 107頁
「絵と言葉」『人文學報』第60号 1986年3月 161頁 - 170頁
「論書」『芸術の理論と歴史』（思文閣出版）1990年 3頁 - 12頁
「美的感情について ―現象学的素描―」『現象学年報6』（日本現象学会）1990年10月 1頁 - 17頁
「藝術における“消費”の概念について ―紹介と展望―」『鑑賞・消費の観点から見た藝術（平成3年度科学研究費補助金［総合研究A］研究成果報告書）』1993年 245頁 - 263頁
「繪畫に映った日本人の他界観」『久野昭編・日本人の他界観』（国際日本文化研究センター）1994年 111頁 - 149頁
「美学断章」*『河南論集』第2号（大阪藝術大学藝術学部文藝学科研究室）1995年12月 193頁 - 231頁
「映画になった『それから』」『河南論集』第6号（大阪藝術大学藝術学部文藝学科研究室）2001年3月 174頁 - 245頁
「宙吊りにされた近代 ―ヘーゲルの美学からハイデッガーの藝術哲学へ―」『藝術文化研究第6号』（大阪芸術大学大学院芸術文化研究科）2002年 1頁 - 53頁
「宙吊りにされた近代 ―ヘーゲルの美学からハイデッガーの藝術哲学へ（承前・完）―」『藝術文化研究第7号』（大阪芸術大学大学院芸術文化研究科）2003年 117頁 - 240頁
「なぜ人は踊るのか？ ―身体・テクノロジー・テロ―」『藝術文化研究第8号』（大阪芸術大学大学院芸術文化研究科）2004年 71頁 - 86頁
「脳死した近代絵画（前）」『藝術文化研究第9号』（大阪芸術大学大学院芸術文化研究科）2005年 73頁 - 109頁
「脳死した近代絵画（後）」『藝術文化研究第10号』（大阪芸術大学大学院芸術文化研究科）2006年 31頁 - 114頁
「なぜ花は綺麗に見えるのか？ ―カント『判断力批判』における問と答―」『美術フォーラム21』VOL. 13（醍醐書房）2006年 86頁 - 93頁
「“Χαλεπά τά καλά”（前）（“手ごわし、美しきもの！”）―伝プラトン『大ヒッピアス』を読む―」『藝術文化研究第11号』（大阪芸術大学大学院芸術文化研究科）2007年 1頁 - 40頁
「“Χαλεπά τά καλά”（後）（“手ごわし、美しきもの！”）―伝プラトン『大ヒッピアス』を読む―」『藝術文化研究第12号』（大阪芸術大学大学院芸術文化研究科）2008年 1頁 - 40頁
「ヘラクレイトスの美学（上）」『美術フォーラム21』VOL. 18（醍醐書房）2008年 120頁 - 127頁
「フランス語になった『それから』（前）」『藝術文化研究第13号』（大阪芸術大学大学院芸術文化研究科）2009年 57頁 - 76頁
「ヘラクレイトスの美学（中）」『美術フォーラム21』VOL. 19（醍醐書房）2009年 154頁 - 161頁
「ヘラクレイトスの美学（下）」『美術フォーラム21』VOL. 20（醍醐書房）2009年 34頁 - 41頁
「フランス語になった『それから』（後）」『藝術文化研究第14号』（大阪芸術大学大学院芸術文化研究科）2010年 1頁 - 16頁
「劇・弁論術・政治 ―プラトンに訊く―」『藝術文化研究第15号』（大阪芸術大学大学院芸術文化研究科）2011年 1頁 - 20頁
「音楽意味論の試み（I）―エードゥアルト・ハンスリック『音楽美について』を読む―」『藝術文化研究第16号』（大阪芸術大学大学院芸術文化研究科）2012年 1頁 - 18頁
「音楽意味論の試み（Ⅱ）―レナルド・B・メイヤー『音楽における感情と意味』を読む―」『藝術文化研究第17号』（大阪芸術大学大学院芸術文化研究科）2013年 1頁 - 17頁
「音楽意味論の試み（Ⅲ・完）音楽と言語」『藝術文化研究第18号』（大阪芸術大学大学院芸術文化研究科）2014年 1頁 - 20頁
「探偵小説の美学」『藝術文化研究第19号』（大阪芸術大学大学院芸術文化研究科）2015年 1頁 - 17頁

論文（英・独文）

"On Artistic Process ―Eye, Hand, Language―". AESTHETICS No.3 （The Japanese Society for Aesthetics）1988年 1頁 - 21頁
"Warm will man Gedichte vertonen? ―Sprache und Musik―".『藝術文化研究第4号』（大阪芸術大学大学院芸術文化研究科）2000年 13頁 - 50頁
"Dance and Technology ―8 Fragments of Philosophical Aesthetics―".『藝術文化研究第5号』（大阪芸術大学大学院芸術文化研究科）2001年 1頁 - 29頁
"Lebensweltliche Immanenz Religion und Kunst in Japan". In: Aufnahme und Antwort ―Phänomenologie in Japan I― （Königshausen & Neumann, Würzburg）2011年

共同研究報告書

『身体性の記号としての藝術』*昭和62−63年度科学研究費補助金(総合研究A)研究成果報告書　京都大学教養部、1990年
研究分担者：山名伸生、岸文和、北村清彦、加藤哲弘、篠原資明
『鑑賞・消費の観点から見た藝術』*平成3年度科学研究費補助金(総合研究A)研究成果報告書　京都大学教養部、1993年
研究分担者：愛宕出、米澤有恒、五十嵐節子、中村興二、野口榮子

書評

「H.プレッスナー著『笑うこと・泣くこと』」*『美学 = Aesthetics』（美学会）5(3) 1954年12月 65頁 - 67頁
「オスボーン著『美学と批評』*(Harold Osborne;Aesthetics and Criticism,1955)」『美学 = Aesthetics』（美学会） 9(1) (通号 33) 1958年6月 61頁 - 65頁
「芸術の問題 1963」*『美学 = Aesthetics』（美学会）14(2) 1963年10月 64頁 - 66頁
「邦正美『舞踊の美学』」*『美学 = Aesthetics』（美学会）25(1) 1974年6月 61頁 - 65頁
「金田晋『絵画美の構造』」*『美学 = Aesthetics』（美学会）36(1) 1985年6月 68頁 - 72頁
「佐々木健一『作品の哲学』」*『美学 = Aesthetics』（美学会）37(4) 1987年3月 63頁 - 70頁
「本の紹介」*『河南論集』第3号（大阪藝術大学藝術学部文藝学科研究室）1996年12月 113頁 - 141頁
「本の紹介」*『河南論集』第4号（大阪藝術大学藝術学部文藝学科研究室）1998年3月 206頁 - 255頁
「上村博『身体と芸術』」*『美学 = Aesthetics』（美学会）50(1) (通号 197) 1999年6月 72頁 - 76頁
「外山紀久子『帰宅しない放蕩娘--アメリカ舞踊におけるモダニズム・ポストモダニズム』」*『美学 = Aesthetics』（美学会）51(4) (通号 204) 2001年春 63頁 - 68頁
「本の紹介」*『河南論集』第7号（大阪藝術大学藝術学部文藝学科研究室）2002年3月 147頁 - 212頁
「本の紹介」*『河南論集』第8号（大阪藝術大学藝術学部文藝学科研究室）2003年6月 155頁 - 257頁
「本の紹介」*『河南論集』第9号（大阪藝術大学藝術学部文藝学科研究室）2005年3月 93頁 - 145頁
「金田千秋『カント美学の根本概念』」*『美学 = Aesthetics』（美学会）57(2) (通号 226) 2006年秋 84頁 - 86頁
「尼ヶ崎彬『ダンス・クリティーク舞踊の現在/舞踊の身体』」*『美学 = Aesthetics』（美学会）57(4) (通号 228) 2007年春 83頁 - 85頁
「複眼のカトリック--[上倉庸敬]『フランス美学涙の谷を越えて』を読む」*『創文』（創文社）(528) 2010年3月 15頁 - 18頁

演劇評

「オイディプス王」*『新劇』（白水社）1963年2月 32頁 - 33頁
「幽霊」*『新劇』（白水社）1963年12月 42頁 - 44頁

レポート

「美学会第17回全国大会報告」*『美学 = Aesthetics』（美学会）17(3) 1966年12月 66頁 - 71頁
「第12回国際美学会議報告」*『美学 = Aesthetics』（美学会）44(1) 1993年6月 69頁 - 76頁

その他の記事

「現代芸術の困惑」*『諸君! : 日本を元気にするオピニオン雑誌 2(6)』（文藝春秋）1970年6月 120頁 - 132頁
「ヨーロッパ学者の悲しみ」*『諸君! : 日本を元気にするオピニオン雑誌 3(6)』（文藝春秋）1971年6月 192頁 - 207頁
x 会田雄次 ; 野田宣雄 ; 喜志哲雄
「特集舞踊教育の理論と展開身体と舞踊作品」*『体育科教育』（大修館書店）1974年6月 15頁 - 17頁
「《対談》フィクションの可能性」*『創造の世界 (54)』（小学館）1985年5月 6頁
x 作田啓一
「現代芸術の可能性《シンポジウム》」*『創造の世界 (61)』（小学館）1987年2月 26頁
x 市川浩 ; 梅原猛 ; 河合雅雄 ; 作田啓一 ; 三浦雅士

編訳

『現代哲学の根本問題4　藝術哲学の根本問題』（晃洋書房）1978年7月
共訳者：西谷裕作、物部晃二、増成隆士、佐々木健一、戸澤義夫、伊藤邦武、森匡史、竹市明弘、西村規矩夫
担当訳は、IV「藝術作品の祝祭性」H・クーン、VI「藝術はどうやって時間から脱け出すのか？」W・パーペート、VII「藝術の現象学とオントロギー」M・デュフレンヌ、XI「造形藝術における時間」É・スーリオ、XII「時間と音楽」F・スヴチンスキーの部分。

翻訳

「芸術の原理」コリングウッド（山崎正和共訳）『世界の名著〈続15〉近代の芸術論』中央公論社 1974
「美術作品の説明」ヴェルフリン同上
「文芸解釈の方法」シュタイガー同上

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